一液くん Q&A

一液くん の特徴、プリザーブドフラワー加工の疑問等よくある質問をまとめてみました。ご参考にして下さい。

Q1:一液くんは一種類の液でプリザーブドフラワーを作成出来るようですが他には何か必要な液はないのですか?

A1:はい。一液くんはその名前の通り、一種類のみでプリザーブドフラワーを作成出来ます。
ただし、色の濃淡の調整を行う場合、無色の一液くんと一液くん専用染料が必要です。

  • 色目を薄くしたい場合:無色の一液くんを入れます。
  • 色目を濃くしたい場合:一液くん専用染料を入れます。
一液くん染料入り一液くん無色液オリジナル染料
写真:左から一液くん染料入り、一液くん無色、京の華化粧(オリジナル染料)

Q2:一液くんで作成した花はどのような扱いをすればよいですか?

A2:作成した花は、作成後1週間程度十分乾燥させれば、一般に販売されているプリザーブドフラワーと同じ扱いで大丈夫です。
ただし、薔薇の種類によって乾燥させる期間は、若干変わります。
また、製品で販売されている商品は花弁が取れにくいようボンドで固定したりしています。ご自分で作成した花も花弁が取れにくい工夫をすればいっそう長く楽しめますね。

Q3:一液くんは、一度しか使えないのですか?

A3:一液くんは植物本来の成分をそのまま再利用して植物の形成維持をしています。
2回目、3回目の使用の場合、一液くんの液中に多くの植物組織水が含まれています。
一液くんの成分自体が薄くなり、いい状態で作成が困難になります。
しかし、2回目程度の一液くんならば少ない量の植物を多くの時間(通常の倍程度)掛ければ一度目の仕上がりには及びませんが作成は可能です。
また、一液くんの成分を多く必要としない植物は2回目の液でも十分作成できます。
2回目以降使用の液はおまけと考えて作っていただくと面白いかと思います。
よって自宅で栽培した草花などを作ってみてはいかがでしょうか?

Q4:一液くんの保管場所はどのような場所に保管すればよいですか?

A4:一液くんの主成分はエタノールです。よって直射日光及び高温多湿は厳禁です。
ご家庭の場合は冷暗所にあたる北側の押入れや廊下付近がお勧めです。

Q5:一液くんはなぜ密封容器でなければ作成出来ないのですか?また、密封しないとどうなりますか?

A5:一液くんの主成分はエタノールというアルコールです。
エタノールは注射する時に接種部に塗るアルコールでとても気化が早く、塗るとスーット冷たいですよね。
そのアルコールが気化しやすい為に密封しないと一液くんは蒸発して無くなってしまいます。
また、密封しないとアルコールが少なくなり一液くんの成分量が変化する為に美しい保存花が作成不能となるのです。

Q6:一液くんは触っても平気ですか?

A6:一液くんは、安全面を考慮して化学物質のプロ達が一般向けに作った液です。
化学物質で構成された液で主成分にアルコールが使われていますが化学物質は未だ人類が知りえない未知の毒性がある可能性がありますので触らない方が無難です。
また、アルコールが入っているので目や粘膜に触れると刺激します。

Q7:一液くんを海外の知人に送りたいのですが可能ですか?

A7:はい可能です。
しかし、お送りする場合送る国によって多少手続きが違いますので確認が必要となります。
アルコールを含んだ商品ですので、対応した輸送手段により発送となります。詳しくはお問い合わせください。

Q8:プリザーブドフラワー全般(製品も含む)が湿気るのですがなぜでしょうか?

A8:プリザーブドフラワーは、製品でも作成した花でも湿気が多いと必ず湿気てきます。
空気中の水分が多くなると様々なものにも影響を与えます。
お菓子やお煎餅も袋から出して時間が経過すると湿気ますね。これと同じ事です。
ですのでなるべく湿気の無い場所を選んで飾るかケースに入れて乾燥剤をいれるなどの対処が必要です。
花だけではなくどんな物も湿気るので仕方ない事です。

Q9:一液くんは、薔薇用と葉物用がありますがこれらの液で他の種類の花は作成出来ないのですか?

A9:一液くん薔薇用と葉物用は、薔薇や葉物類の作成に絞った液ですのでこららの品種に近いもの、もしくは似ている植物は作成可能です。
どの花が出来るかは皆様に挑戦して頂きたいのですが、今後皆様が望む作成したい花がありましたらお知らせください。

Q10:一液くんで作成した花が割れるのですが対処法をお教えください。

A10:一液くんで作成した場合、割れる可能性のある工程は、次の行程です。

  1. 浸す行程が終了し、一液くんよりとり出した時。
  2. 乾燥機などを使用した場合の強制乾燥時です。


対応方法

  1. 一液くんより花を出す時は花が傷まない様にゆっくり引き上げて下さい。
  2. 乾燥させる時は、柔らかい紙などで保護して乾燥させてください。強制乾燥は、急激に乾燥させると花びらが割れてしまいますので徐々に乾燥させるか、初めの1時間程度自然乾燥させてから強制乾燥させてください。

Q11:最近製品で出ているリーリー(カラー)を作りたいと思いますが作成可能ですが?また、このような植物の場合、どの液がいいのですか?

A11:はい。一液くんで作成可能です。
このような流行の製品も出来るように出来ています。
作成液は葉物用一液くんで作ってください。
カラーは、花というより葉物に近い品種ですので葉物用がいいのです。
浸けるだけで作成可能ですので是非作成してみてください。
一液くんで作成したカラー

記事 WebM : 2004年10月31日 02:51

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コメント

胡蝶蘭をプリザーブドにしたいのですが、どのように作ったらよいですか?蘭用が発売されるそうですが、少し劣っても構いませんので代用法があれば教えていただけたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

投稿者 はま : 2005年02月24日 18:51

はまさん、はじめまして〜。 胡蝶蘭のプリザーブド加工はとても難しいですよ。 弊社でも昨年の10月まで販売しておりました2液性の作成液で何回も挑戦した結果、作成の直後はとても綺麗に出来たように思えるんですが、日が経つにつれてフィーリングが変わります。 弊社で発売予定のデンファレ用”一液くん”でも頻繁に試作しているのですが、ある程度の完成度には達しておりますものの、ラン用・・・と言い切れないレベルなので最後の微調整に 励んでいるところです。 胡蝶蘭の種類によっても完成度にバラツキがみられるので悩めるところですが、作成してみないことには結果は出ませんので よくご検討下さいませ。 現段階で私から作成液のお勧めは出来ません。 お役に立たず申し訳ございません。

投稿者 kyoka : 2005年02月24日 19:59

はじめまして! モンステラの葉を元々の色を変えずにプリザード加工したいのですが可能でしょうか? 必要な薬剤と行程、また出来上がった物を額に入れて飾りたいのですが注意する事、寿命などを教えて下さい。 宜しくお願い致します^^

投稿者 小西 康友 : 2008年02月14日 16:35

はじめまして! モンステラの葉を元々の色を変えずにプリザード加工したいのですが可能でしょうか? 必要な薬剤と行程、また出来上がった物を額に入れて飾りたいのですが注意する事、寿命などを教えて下さい。 宜しくお願い致します^^

投稿者 小西 康友 : 2008年02月14日 16:35

はじめまして! モンステラの葉を元々の色を変えずにプリザード加工したいのですが可能でしょうか? 必要な薬剤と行程、また出来上がった物を額に入れて飾りたいのですが注意する事、寿命などを教えて下さい。 宜しくお願い致します^^

投稿者 小西 康友 : 2008年02月14日 16:35

小西さん、こんにちは♪ 書き込みに気づかずに申し訳ございません。”一液くん”は植物本来の色を残したままの加工は残念ながら出来ません。植物の組織水をホワイトニング剤(強化液共)で取り除いてから”スーパー1液くん”(保湿剤)に仕上げたい色目に染料を調色して浸していただくと加工可能かと思われます。昨年の夏頃に試作しましたが加工できましたよ。今でもフィーリングは保たれています。これ以上の寿命は月日を経過してみなければ無責任には言えません。キチンと乾燥してから額に入れれば大丈夫ではないでしょうか?もっと詳しくご質問の場合はメールにてお願いいたします。ありがとうございました。

投稿者 kyoka : 2008年02月15日 17:55




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